2016年09月26日

能面「泣増」「山姥」本面を拝見

なかなか更新できないまま9月も終わりの週になった。

9月11日(日)毎月伺っている宝生会月並能の休憩時間のこと。ロビーに飾られている能面「泣増」と「山姥」の本面に気づいた。あまりにうつくしく心を奪われてしまった。
とくに「泣増」は増阿弥の作と伝えられる。600年ほど前の作である。うっとりするばかりであった。

今回の展示は、某財団の助成を受けてそれらのレプリカをある能面作家が制作したことで、本面と写しを並べて展示しているとのことのようだ。

その日の能は「通小町」(高橋章)、「当麻」(當山孝道)。
「当麻」を拝見する前に本面を目の当たりにして、心が満ち足りた。

帰り際、もう一度本面を眺めて飽きなかった。


posted by mayako at 01:31| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

近藤乾之助師一周忌追善・藤影会(7/24宝生能楽堂)

前回の更新からずいぶん間があいてしまった。
夏も盛夏を過ぎて、いまや残暑の候である。
8月15日でお盆も終わりを迎えたが、亡き人をしのぶというお盆にちなんで、昨年5月1日惜しまれつつ亡くなられた能楽シテ方宝生流重鎮・近藤乾之助先生一周忌追善の藤影会が7月24日宝生能楽堂で行われたことを記しておきたい。
先生はお身内で能楽をお継ぎになる方をもたれないため、追悼の会は、お弟子さんたちの会となったのである。
当日は、乾之助先生の薫陶を受けた玄人の方たちも参加され、番外で七名の先生方が仕舞を舞われた。
それぞれの思いのこもったお舞台であった。
当ブログでも、公演パンフレットをアップして、わが最愛の能役者・近藤乾之助先生をしのびたい。
20160801_081037藤影会.jpg
posted by mayako at 00:39| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月10日

能『百万』あれこれ

能『百万』を見た。
6/8(水)18時からの東京囃子科協議会主催公演。シテは梅若玄祥であった。
法楽之舞という小書き付き。国立能楽堂である。
直前に申し込んだので自由席しか取れなかったが、17時の開場間際まで国立能楽堂の図書閲覧室で調べものをしていたので、早くに列に並んだ。比較的良い席を取ることができた。
玄祥さんの『百万』は、緊張感のある舞台というより、安心して物語に添える舞台であったように感じた。
このところ気持ちが張り詰めることが多かった身には、国立能楽堂の広々とした空間のなかで、久々にゆったりした心持ちになれたことが収穫だった。

思うところあって、一か月ほど前から能『百万』について、詞章を読み、現代語訳にもあたり、ほかの資料なども探っていた。
もちろん、近藤乾之助先生の舞囃子『百万』(車之段、笹之段)の素晴らしさも思い返していた。

ずっと『百万』を思っていたせいかどうか。
蜷川幸雄追悼として先日深夜にBSで放映されていた『元禄港歌』の録画を、夕べ再生して見ていたところ、劇中劇として能『百万』の「笹之段」を物語の主人公(今回は段田安則)が舞う場面があって驚いた。
 
偶然に過ぎないのだろうが、さらに『百万』熱に拍車がかかりそうな気がしている。

posted by mayako at 22:22| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月05日

5/4「桃々会」関根祥人七回忌追善能

すでに日付が変わっているが、4日14時から「桃々会」関根祥人七回忌追善能を鑑賞した(宝生能楽堂)。惜しまれつつ早逝した関根祥人氏の遺児祥丸くんの舞台に期待が集まった。チケットは早々に完売になったという。
観世宗家のシテで「松風」ツレを勤めたあと、半能「融」を見事に勤めた。噂どおりの逸材と思う。折にふれて舞台を拝見していきたい。
番組最後、祥六氏の仕舞「江口」に、落涙した。
さまざまな思いがよぎり、深く胸を打たれた。
posted by mayako at 01:29| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月01日

5/1近藤乾之助先生一周忌

5月1日
近藤乾之助先生の一周忌を迎えました。
先生が亡くなられてからの寂しさを噛みしめながら、一年がたちました。

一年ぶりに、近藤乾之助私援会ホームページをアップしました。
一周忌を記念して『能役者 近藤乾之助』という写真集が発売されたのです。

写真はカメラマンとして実績のある森田拾史郎さん。(編集・花もよ編集室、発行・ぶんがく社)
詳しくは、下記ホームページを、ご覧ください。
http://www.k3.dion.ne.jp/~shienkai/index.html
20160428_234702.jpg


posted by mayako at 01:08| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月20日

【訃報】三川泉先生ご逝去

能楽宝生流シテ方で人間国宝の三川泉先生が13日、心不全で亡くなられた。享年94。
後日、しのぶ会が開かれるという。

宝生流の名手が相次いで亡くなられたのは、まことに寂しい。
去年5月の近藤乾之助先生、11月の今井泰男先生。そして2月、三川泉先生。
このブログの前項には、ワキ方の重鎮・宝生閑先生の訃報を記したばかりであった。
このところブログが更新できないが、書くときは「訃報」というのも、気が重いことである。

14日には、宝生会月並能を拝見してきたばかり。
なかなか密度の濃い舞台で見所も空席が目立たなくなってきたが、さらなる充実を望みたい。






posted by mayako at 00:36| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月01日

2/1宝生閑先生ご逝去

ワキ方宝生流宗家・宝生閑先生が、本日2/1亡くなられた。享年81。食道がんであった。
三時すぎにインターネットニュース(毎日新聞)で訃報を知ったが、さきほど同じくインターネットニュース(朝日新聞)で、詳細が分かった。ご自宅で亡くなられた、という。
通夜は9日(火)午後6時。葬儀は10日(水)午前10時。渋谷区西原の代々幡斎場。喪主は長男宝生欣哉さん。

昨夜、1/31夜9時からNHKEテレで、観世流「砧」を拝見していたとき、出演されていた閑さんを拝見した。ずいぶん痩せられた、と思っていた矢先であった。

昨年から能楽界の重鎮の訃報が続いている。わたしが敬愛してやまない近藤乾之助先生はじめ、片山幽雪先生、今井泰男先生、シテ方だけでも名人級の方たちが逝かれてしまった。
人間には寿命があるのは知っているつもりだが、大変残念でならない。

こころよりご冥福をお祈り申し上げます。
合掌
posted by mayako at 21:43| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月19日

12/25NHKEテレに近藤乾之助先生の舞台映像が・・・

師走を迎え、あわただしい日々を過ごしている。
このほど近藤乾之助先生の映像が少しテレビで放映されるという情報を得た。
12/25(金)22時〜NHKEテレ『にっぽんの芸能』のなかで、能『鷺』を舞うお姿が少し流れるようだ。
今年亡くなった能役者、という位置づけであるらしい。
皆さま、ぜひご覧ください。
posted by mayako at 00:00| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月30日

10/27今井泰男先生ご逝去

しばらくブログ更新が滞っていた。
そろそろ記載すべきことをまとめようと思っていた矢先、10月27日シテ方宝生流重鎮・今井泰男先生の訃報を知った。94歳。能楽界最長老であった。肺血栓塞栓(そくせん)症のためという。通夜は11月5日午後6時、葬儀は6日午前10時、品川区西五反田の桐ケ谷斎場。喪主は長男泰行さん。

近藤乾之助先生のご葬儀のとき、流儀の先輩にあたられる今井泰男先生と、三川泉先生がそろって葬儀場に姿を見せられた。今井先生のお姿を拝見するのは、久しぶりのことであった。お痩せになられたな、とは思ってもみたが、94というお年にしては、しっかりされているようにお見受けした。それが、わたしがお姿をお見かけした最後となった。

十数年前、近藤乾之助先生のお舞台を拝見して魂を奪われて以来、宝生の能に親しんできた。
5月の近藤乾之助先生ご他界に続く、今回の今井先生ご逝去は、大変寂しいことである。

謹んでご冥福をお祈りいたします。 合掌

posted by mayako at 21:22| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月31日

8/30能楽座自主公演@国立能楽堂

能楽座自主公演に出かけてきた。
8月30日。14時半から、国立能楽堂である。
前項にホテルオークラ東京本館で髪を結い上げたことは書いた。
小雨降るぐずついた天候だったが、今回は、金春惣右衛門、片山幽雪、近藤乾之助を偲ぶというサブタイトルがついている記念公演であったから、きものを着て髪を結い上げて行ったのである。
(近藤乾之助先生が出演されないのはかぎりなくさびしいけれども・・・)

公演は、いずれも力が入り気が満ちた、充実したものであった。
追善にふさわしい舞台を堪能した。

近藤乾之助先生の奥さまもお見えになられていた。
「追善をしていただいて、ありがたいことでございます」
奥さまは、いつものように謙虚であった。

公演が終わったあと、近藤乾之助先生のファンの方たちと少しお話しした。
乾之助先生が生きていらっしゃるように語り、讃えた。
私たちファンの間では、近藤乾之助先生は、まだ生きているである。






posted by mayako at 03:04| Comment(0) | 能楽関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする